「開業心理相談室の厳しさ」について考えたこと

 先日Twitterで呟きましたが、地元で数年前に開業された心理相談室がありました。そこは割とお高めの料金設定でしたが、一時期はワークショップなども開催されて活発に活動されていました。複数の心理士がいて、「すごいなー」と思っていました。私の通勤経路の途中にそのオフィスがあるので、いつも何気にチェックしていました。

 ですが、ずいぶん前からそのオフィスの看板が出ていないことに気づき、気になっていました。気づき始めたあたりでコロナの自粛生活が始まり、私も駅まで車で行くようになり、そこを通らなくなったので忘れていましたが、先日何気なくそこの相談室のホームページを覗いたら、すでにオフィスを引き払われて相談場所を駅の近くにあるコインスペースに移されたようでした。びっくりしました。

 そのことでいろいろなことを考えたので、それを何回かに分けて書いていきたいと思います。その相談室に対しての意見ではなく、あくまでもその状況を知って自分が感じたことを書きます。

 まず一つ目は「開業の厳しさ」です。

 どんなに良い実践をしていても、必ずしも安泰ということはなく、様々な要件で経営が左右されるのだと思います。特にコロナの影響で世界中の経済が冷え込み、今後ますます厳しい状況の続くことが予想されます。そんな中、自費のカウンセリングや心理療法に世の中の人がどれだけの価値を見出し、そこに通おうと思ってくれるのか。

 比較的安価でカウンセリングを提供するオンラインサービスも増えてきているので、それらのサービスとの違いをどのように示して行くのか、ということを考えないといけないのでしょう。そこに何らかの付加価値がなければお金を払ってまでも来てくださることはないのだと思います。

 また、料金の問題もあるのでしょう。

 私も開業するにあたり、「カウンセリングの料金をいくらに設定するのか?」ということではずいぶん迷いました。いろいろな開業心理相談室のホームページを調べ、現在の料金設定にしていますが、これが「この地域の中でどうなのか?」ということを考えることもあります。(リーズナブルなマッサージの料金にちょこっと上乗せした額で、リフレクソロジーのコースよりはお安いという感じです。)

 そうは言っても、私にとっては仕事ですし、生活の糧でもあります。自分を必要以上に小さく見せる必要もありません。(過大に見せる必要もありません。)

 こんなことを考えると開業の厳しさをひしひしと感じてしまうのですが、自分のやりたいことをやろうという思いで始めたプチ開業ですので、頑張らないといけないですね。

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