ご案内

ひまわり心理社会相談室では以下のようなご相談をお受けしております。

この他の内容についてもご相談ください。

◎心理カウンセリング

・ご自身のこと(性格について、将来についてなど)

・対人関係の悩み(学校や職場での人間関係、ご近所との関係など)

・職場のでの悩み(上司や部下との関係、職場環境の問題など)

・家族関係の悩み(親子関係、夫婦関係、親戚との関係など)

・お子さんのこと(発達、不登校など)

◎社会福祉に関する相談

・福祉サービス全般について

・成年後見人制度の利用に関するご相談

◎コンサルテーション、スーパービジョン(対人援助職の方)

・援助過程へのコンサルテーション

・ケースのスーパービジョン

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もうすぐ梅雨ですね。最近の学校では。。。

 「今年はブログの記事を書くぞ!」と意気込んだのはいつだったか。またしても記事の更新が滞っています。新年度を迎え、最初の頃は時間に余裕がありましたが、今は少し忙しくなっています。

 私は学校で仕事をしていますが、児童生徒も新年度当初は緊張しています。クラス替えやら部活動やらでガチャガチャするのは毎年恒例のことです。私も学生の時は「どんな子がいるかな」とか「担任は誰かな」とか…結構ドキドキしたものです。そんなドキドキにも慣れてくる頃。そろそろ「クラスに友だちがいない」とか「部活動の先輩が冷たい」とか「担任の先生が怖い」とかいう心配事が出始める時期です。大人はそんな話を聞くと「すぐにお友だちができるわよ」とか「頑張りなさい」とか助言してしまいがちですが、子どもたちにとって学校で過ごす時間は、生活の中で結構大きな割合を占めています。だから、少しでも心配なことがあると学校がつらくなってしまいます。

 そして、まだ精神的に未成熟な時期にある子どもたちは「0か100思考」に陥りやすいように思います。これは「親友がいるかいないか」「勉強ができるかできないか」「部活で上手にできるかできないか」という両極端な思考のことです。本当はいろいろなことには幅があって、それぞれにとって心地よい場所とか距離があると思うのですが、彼らと話しているとそれが難しいようです。そう。大人の考える「もう少し気軽に考えればいいのに」ということが容易にはできないのがこの時期の子どもたちの特徴の一つなのかもしれません。

 では、まわりの大人たちはどうすればいいのか。「これ」と言った決め手はないのですが、「0か100思考」に中で苦しんでいる子どもたちに「80もあるよ」とか「50でも大丈夫だよ」ということを伝えていくしかないように思うのです。それがすんなりと受け入れられることは少ないのですが、学校生活の中でふとした時に「あ、80でもいいって言われたことがある」ということを思い出してくれたらいいな、と考えながら、日々子どもたちと会っています。

 中学校では中間テストの時期を迎えています。そろそろ新入生にも疲れが見え始めています。スクールカウンセラーはそんな子どもたちを背後から支えていけたらいいのではないか、と考えています。

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年度末になりました。

あっという間に2024年になり、そして、あっといまに3月末になりました。「光陰矢の如し」とはまさにこのこと。特に年齢を重ねてからの月日の流れは本当に早いです。一年を通して感じていることですが、毎年4月から6月までの時間の流れは比較的ゆっくりに感じています。そして、夏を迎え、最近の酷暑に耐え、(学校に勤務している故に長い)夏休みはダラダラと過ごし(笑)、9月を迎えると時間がビュンビュンと過ぎていき、あっという間に年末になるような感覚の中で暮らしています。皆さんはいかがでしょうか。だから「1日1日を大切にしないとね」と思うのですが、なかなか満足いく感じにはなりませんね。

年度末なので、2023年度を振り返ると…忙しかったです。特にSSWが忙しかった。SSWは今年度(ありがたいことに)勤務日数が増えた影響があるのかもしれません。とにかく忙しくて余裕がなかった感じです。一方、SCは学校によってマチマチで、忙しいところとそれほど忙しくないところがありましたね。どちらがいいのかわかりません。働く側としては、あんまり相談がないのも不安なのですが、お子さんやご家族にしてみればSCやSSWとは関わらない方が平和なのだと思っています。あまり相談がないと「高いお金をいただいているのに悪いな」とは思いますが。。。

おかげさまで仕事は順調で忙しくしているのですが、家のことは二の次になっています。気がつくと自分の部屋がかなり散らかっている…(汗)。生活の方も整えていかないといけないな。

ひまわり相談室の方は新規開拓していないので、細々…という感じでした。確定申告では大赤字でしたが、それは仕方ない(笑)。でも、来年度は相談室の方も少し頑張ろうかな。オンラインをもう少し頑張ろうと思ったりしています。利用のシステムも見直した方が良いのかもしれません。まぁ、ボチボチ整えていこうと思います。でも、新しいお仕事も探そうと思います。SSWは定年制が導入されており、ずっとできるわけではないので、「そろそろ考えないといけないな〜」と思っています。

こんな感じの2023年度でしたが、4月からはもう少し余裕を持って生活できたら…と考えています。今は束の間の春休みなので気持ちが落ち着いているので考え方も前向きですが、実際に始まったらどうかな?と思いますが、無理せずにやっていこうと思っています。

皆様、これからもよろしくお願いいたします。

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休日は休もう!

今日は日曜日。外は春めいてうっすらと霞がかっています。そして、おそらく花粉がたくさん飛散しているのではないでしょうか。今年は花粉症の症状がキツくて難儀しています。

ここ2、3年は休日にいろいろ予定を詰め込み、忙しくしていました。世の中がコロナで混乱し、心理の研修もオンラインが導入されました。そうなると自宅で研修を受けることができるのでとても助かったのですが、今度は“予定を詰め込み過ぎてしまう”という事案が発生してしまいました。もともとスケジュール管理が杜撰なので、ダブルブッキング、トリプルブッキングが起こってしまいました。そうなるともうてんやわんや…になってしまいました。研修にかかる費用もずいぶん無駄にしたようです。

そんなわけで去年は特に忙しい週末を過ごしていました。午前、午後、夜と1日に3個のオンライン研修を掛け持ちするなんてこともよくありました。そんな感じだとパフォーマンスも上がりませんから、研修の成果もあまり感じられませんでした。

その後、コロナが5類となり、数々の制限も緩和されるようになりました。そうなると対面での研修も再開されるようになり、学会も対面で実施されるようになりました。そうなるとオンラインより対面の方が研修の内容が頭に入るような感じがあり、自然とオンライン研修への参加が少なくなってきました。一時のなんとなく焦る気持ちがなくなったのかもしれません。きっとこれまで経験したことのない“感染症とその対策”の流れに翻弄されていたのかもしれません。

そんな経過を経て、今は年度末ということも相まって、今は週末なるべく休むようにしています。もちろんちょっと買い物に出たりすることはあるのですが、基本は土日のどちらかはのんびり過ごしています。そうすると多少気持ちに余裕が持てるようになりました。

そして、去年まではなかなか行けなかったサッカー観戦にも行けるようになりましたし、テレビで試合を観戦することもできるようになりました。不思議なことに、これは去年まではできなかったことです。サッカー観戦は私の趣味で、贔屓のチームのサポーターなのですが、試合をゆっくり観るこころの余裕がありませんでした。

なんか話が横道にそれましたが、人には休息が必要なのだということを実感したというお話です。頭ではわかっていることでしたが、ここ数年の生活の中で改めてそのことを噛み締めている私です。

皆さんもお忙しいでしょうが、ちょっとゆっくりする時間を意識的に作るようにしてください。

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終わりの始まり

卒業シーズンですね。小中高はもとより、大学等の卒業式もそろそろでしょうか。

私の居住地域でも卒業式が行われています。

私は都合がつけば卒業式に顔を出すようにしています。とはいえ、身体はひとつなので1カ所にしか行けませんが…。卒業式は学校で会っていた生徒たちの晴れ舞台。これまでのことが頭の中に蘇り、とても感慨深く、卒業生の合唱を聴くあたりで涙腺が緩んでしまいます。

ご卒業おめでとうございます!…とこころの中で繰り返しています。

卒業は終わりの始まりです。その学校を巣立つという意味での “おしまい” と、すぐに始まる新しい生活が “スタートする” 瞬間でもあります。すぐそこにある新しい何かに向かって一歩踏み出す生徒たち。卒業証書を手にした彼らの顔はとても誇らしく見えます。

新しい日々に幸あれ!

と願わずにはいられません。

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あけましておめでとうございます。

みなさま、新年あけましておめでとうございます。

ひまわり心理社会相談室です。

なかなかブログの更新ができないまま、2023年から2024年へと時間が過ぎてしまいました。

「今年こそはブログを活性化させよう!」と毎年年頭にはそう思うのですが、実際にはなかなか時間を作ることができず、年1回程度の更新になってしまっています。このページを見てくださる方もいらっしゃるようですので、来てくださった方には大変申し訳なく思っています。

なんか忙しくてですね、落ち着いて物事を考えることができません。でも、ひまわり心理社会相談室は細々とでも続けていきたいので、こんな感じではありますが、ブログは続けていこうと思います。気長にお付き合いいただけると幸いです。よろしくお願いいたします。

2024年はこころをなくさない程度にお仕事をしていこうと思います。2023年はとにかく忙しくて、いろいろなことが停滞していました。税金とかの払い忘れが頻繁でした。さすがに“これではいけない”と思うのですが、余裕がなくて気が回りませんでした。そこは反省して、2024年はこんなことがないようにしたいと思います。

ブログも同じですね。「時間がない」という理由で放置しないようにしていこうと思います。なるべく、ゆるゆるとやっていきます。

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2023年の抱負

前の記事「年の初めに思うこと」では、母親のことを書きました。ですが、自分の新年の抱負などを書かずに公開してしまいました。

もう新しい年も10日近く経ってしまいましたが、改めて「新年の抱負」を考えてみようと思います。私は飽きっぽいので、ここに書いておけば「飽きないで取り組めるかもしれない」という期待もあります。

でも、どうでしょうかね。結果は今年の終わりの頃にわかりますかね。

1、仕事の整理をする。正直なところ働き過ぎの状態が何年も続いています。そもそも非常勤なので、どんどこお仕事を入れている状況。数年前は体調がイマイチだったから控えめだったのですが、今は元気なので「やってみたい」と思ったものは挑戦してしまうのです。もちろん全勝ではないので、不採用も多いのですが…。やや強迫的なところがあるので、空白の時間に耐えられないというのもあります。いつまでもこのイワシのような日々が続くわけではないので、少しずつ整理をしていこうと思っています。(…と言いつつ、日々「求人情報」をチェックしていますが😁)

2、余暇を楽しむ。前述したとおり、仕事が忙しくて、自分のための時間、自分の好きなことをする時間がほとんどないのです。このままだと、仕事から離れた時にすることがなくなってしまいます。余暇にやりたいことはいくつかあるのですが、その一つでも実行できるようにしたいと思います。

3、語学の勉強をする。やはり英語力は必要だと痛感しているので、頑張ります。

4、旅に出る。コロナ禍で好きな時に好きな場所に行けなくなって3年くらいでしょうか。まだ油断はできませんが、今年は行きたいところに行きたいと思います。

5、規則正しい生活をする。慢性的な睡眠不足を解消したいです。運動不足もですね。

他にもいろいろ思っているのですが、あまり大風呂敷を広げてもできないので、このくらいにします。

なんだかんだ言っても健康で楽しい日々が一番大切なので、焦らずに自分のペースで毎日を過ごしていきたいと思います。

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新しい年の初めに思うこと

2023年が始まりました。

みなさま、あけましておめでとうございます。どのようにお正月をお過ごしでしょうか。

今年も“ひまわり心理社会相談室”をよろしくお願いいたします。

前回の記事をアップしたのが、2022年1月4日。なんと!1年間放っていたことになります。みなさまに読んでいただくことも少ないサイトですが、それにしても放置し過ぎました。申し訳ありません。今年はもう少し更新できるように頑張ります。

さて、前回の記事「親の老いと向き合う」のその後ですが、母親は現在老人保健施設にお世話になっています。去年の夏に体調を崩し、救急搬送されまして、運よくコロナが落ち着いている時期でしたので、そのまま入院しました。高齢ゆえに回復に時間がかかり、長引く入院生活で歩行がおぼつかなくなり、筋力も低下してしまいました。歩行時、支えがないと転倒してしまうような状態で、常に見守りが必要とのことでした。コロナ禍のため、入院中は面会ができず、「いったいどうなっているのか」がわからず、家族も不安な時間を過ごしました。退院時に病院から老人保健施設の利用を勧められ、リハビリ目的で現在の施設に入所しました。

現在は手押し車を使用していますが、歩行は安定しているようです。そして体調もいいようです。面会は窓越しですが、話も通じます。多少の物忘れはありますが、入院前のボーッとした状況よりはるかにはっきりしています。一人暮らしでしたので、家でテレビを見て過ごすより、今の生活の方が刺激があるのだと思います。

そうなってくると「どこで生活するのが母にとって幸せなのか」を迷う日々がやってきました。もうしばらくは今の生活が続きますが、その先について考えていかないといけません。多分、何を選んでも正解だとは思えないのかもしれませんが、なるべく母の希望に沿う形を考えていきたいと思っています。

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親の老いと向き合う

令和4年が始まりました。

皆さんはどのような冬休みを過ごされたのでしょうか。私はクリスマスイブに学校がお休みに入ったので、比較的長い冬休みでした。それでも人間ドックに行ったり、友人とランチしたりしていたら、あっという間に年の瀬を迎えてしまいました💦

そして、いつものようにバタバタとお正月に突入しました。

例年ですと元日に初詣に行くのですが、コロナ禍になってからは行かなくなりました。今年も人がたくさんだと思われるため、初詣は後日にしました。ただ、お天気が良かったので、散歩がてら地元の神社には行ってきました。小さな神社ですが、結構な人がきていました。

そして、2日は実家に行きました。これも例年通りです。うちの家族と妹の家族が集まります。毎年、ガヤガヤと賑やかなお正月の家族行事です。

実家には90歳を超えた母親が一人で暮らしています。父親が早くに亡くなったので、それから自由に生活しています。母親はとても元気な人で、外見からは年齢が予想できません。食欲旺盛で活動的な人です。それでも、やはり年齢的なこともあり、少しずつ「老い」を感じるようになりました。

昨年、コロナで学校などがお休みになった頃から物忘れが激しくなってきたように感じています。あの期間は普段通っているところもお休みになり、刺激そのものが少なくなっていたのだと思います。そこからだんだん復活してきたように思われましたが、やはり記憶とか見当識が怪しくなりつつあるようです。

母親は料理好きでまめな人です。自分で食べるパンも手作りしていました。手先も器用でいろいろなものを作っていました。しかし、気づけば、いつの間にかそういうことをしなくなっていました。食事もほとんど買い食いで済ませているようです。ですが、お店に行くと何かを作ろうと思い、あれこれ食材を買い込んでは冷蔵庫にしまい、それを忘れてしまうことが増えているのだと思います。なので、冷蔵庫は常にパンパン。冷凍庫もパンパン。お正月に妹の家族が母親と話している間に冷蔵庫の整理をしました。賞味期限の切れた食材や傷んだ食材などがたくさんありました。それらを主人と私でどんどん袋に詰めて処分しました。

母親は古いものでも「食べる」と言いましたが、明らかに食べられる期限は過ぎたものです。細かい説明をすると余計に混乱するので、淡々と処分しました。母親は、戦争を体験している世代なのでものを大切にする習慣があり、安易に捨てることをとても嫌がります。それは、食べられないであろう食品に対しても同じです。いつもは母親の反対に屈していたのですが、今回はいわば強行突破してしまいました。これで良かったのかどうかはわかりません。冷蔵庫の中はきれいになりましたので、その点では良かったのですが、母親の気持ちを考えると「どうなのか」と考えてしまう自分がいます。

母親の見当識が下がってきていることを認識してからは二週間に1回のペースで実家に行き、日々の予定を紙に書いて確認するようにしています。そして、外出の予定がある日の朝にはメールをしています。朝「わかった」という返事が来ても忘れてしまうことがだんだんと増えてきました。しかも、本人は「行った」と思っているので、話が噛み合わないのです。

今回も「お正月でみんなが来る」ということは認識していたのですが、その日の朝にはわからなくなっているようでした。「何も用意していない」と笑ったり、「何もない」と不穏になったりしていました。まぁ、年齢を考えるとそれほどひどいわけではないのでしょうが、家族としてはショックではあります。

母親には再三同居を勧めていますが、本人が「一人がいい」というため、生暖かく見守ってきています。正直、一人暮らしはそろそろ限界なのではないかと思うのですが、母親は「一人でちゃんと生活できている」という認識なので、無理やり私たちの家に連れてくることもできません。本人の意思を無視することはできません。でもそうなると心配ばかりが膨らみます。どこか身体の具合が悪くなって不自由を感じているわけではなく、母親のペースで生活している分には大きな問題はないのだと思います。

「一人暮らしをさせておくのはいかがなものか」という思いと「無理に連れてくれば土地勘のない場所で知人もいないので刺激がなくなり、母親のためにならない」という思いがここ何年か私の中で交錯しています。おそらく正解はないのでしょう。でも、母親が可能な限り“自分らしく”生活できることが大切なことだと思うので、葛藤しながらも見守っていくことしかできないのかもしれません。

親の老いに向き合うことはとても難しいことだと感じています。

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働き方改革はできるのか?

あっという間に年の瀬になりました。本当にあっという間でした💦

今年をちょっと振り返ってみると…この一年もとても忙しかったです。日々学校での仕事に追いかけられていたように感じています。

SCもSSWも学校に出かけると定時には帰れず…。そして、学校が遠い場合は帰宅がめっちゃ遅くなり、家のことはほとんどできない日々でした。

学校というところは時間の概念が曖昧なところです。先生方は勤務時間に関係なく仕事をしています。日中は授業があって、放課後は部活があって、事務仕事はその後からになるので、本当に大変なお仕事だと思っています。そして、SC、SSWが先生方とお話をしようと思うと、やはり放課後を待たなければなりません。

SCもSSWも勤務時間の縛りがあります。勤務時間に関しては雇用している教育委員会によって異なると思うのですが、私の場合、SCには「時間外勤務」という概念がありません。つまり「時間外勤務は認められていない」ということです。『1日○時間勤務』という規定しかないのです。(ちなみにSSWの方は勤務時間を自己申告できるので、年間の勤務時間内であれば融通が利きます。)つまり、私たちはこの時間の中で勤務することになります。実はこれがとても窮屈なのです。

私のSC先は中学校なのですが、面談がとても多く、空き時間はほとんどありません。昼休みや放課後にも相談が入っています。そして、昼ごはんは別室登校の生徒たちと摂ります。このようなスケジュールなので、毎回休憩時間というものはありません。たくさん面談が入ると途中で記録をする時間が取れないので、放課後の面談が終わってから記録に取り掛かることになります。で、その後から、必要に応じて先生方と情報交換をすることになるのです。

こうやって書くと、そもそも1日○時間の勤務時間では到底無理だということがわかります。この状態が何年も続いています。ですが、個人的には「いつも忙しい」とは思いますが、「これが嫌だ」と思うことはないのです。でも、この感覚こそが問題なのかもしれません。つまり、長時間勤務することについての感覚が麻痺しているのだと思います。

仕事は長い時間働けばいいというものではありません。当たり前ですが、「長く働く=仕事熱心」ではありません。できれば“決められた時間内に”仕事を終えることが望ましいのだと思います。世の中は『働き方改革』の時代です。私たち学校で働く人間にも働き方改革は必要です。

ですが、やはり実際問題としては難しいのかもしれません。この矛盾にどう立ち向かえばいいのでしょうか。

ある学校では長時間労働を疑問視した先生が労基署にそのことを訴えました。その結果、労基署が視察に訪れ、長時間労働を是正するように指導されました。勤務時間を適正にするためにタイムカードでの勤怠管理が行われるようになりました。これで先生方の勤務時間が規定通りに守られる仕組みができました。

その結果どうなったかというと…残念ながらハッピーエンドにはなっていません。先生方は退勤時間になるとタイムカードを打刻して、その後で仕事をするようになりました。今、学校では自宅に仕事を持ち帰ることができないため、多くの業務をこなすためにはそうせざるを得ないのです。

業務量の多さや人員の余裕のなさなど、教育現場は大変です。もちろん大変なのは教育現場だけではありません。世の中の景気が悪くなると、それはすぐに「人件費の削減」という形で跳ね返ってきます。企業や自治体の予算の中で人件費の占める割合は大きいので、そこを削ることで企業や自治体は生き延びようとするのです。とりわけ対人サービスの分野では人員削減により、サービスの質や量の低下があるように思われます。

その一方で、“働きすぎの日本人”問題があり、ワークライフバランスや働き方改革が叫ばれています。

この矛盾をどのように解決していけばいいのか。本当に難しい課題だと思います。

あまりスケールの大きい社会問題を論じても答えは導き出せませんので、私は自分のフィールドで可能な限り、自分自身の『働き方改革』に取り組みたいと思います。

2022年の課題です。

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いつもの生活

 新型コロナ感染症の新規感染者数の大幅な減少により、緊急事態宣言およびまん延防止等重点措置が解除され、それまで1年半以上課せられていた様々な制限が徐々に緩められるようになりました。身近なところではデパートとか駅のショッピングセンターの営業時間が延び、仕事帰りに生活必需品以外の買い物ができるようになりました。緊急事態宣言中はもとより、まん延防止等重点措置発令中は、本屋さんも早々に閉まってしまい、洋服なども仕事帰りにゆっくり選んで買うことができませんでした。

 そして、レストランも早々に閉まっていたので、帰りが遅くなると家に着くまで何も食べることができず、とても困っていました。私は仕事先が家から遠いので、帰宅するのが常に遅くなります。17時半までの仕事でも、通勤に2時間半以上かかる場合が多いので、帰宅は早くても20時過ぎになってしまうのです。ですが、定時きっかりに帰れるとは限らず、モタモタしていると22時近くに帰宅することになってしまいます。そのこと自体はいいのですが、問題は帰り道でお腹が空いてしまうことです。コロナ禍以前はどこかで軽く食べていました。それができなくなったのが、私としては痛手でした。

 「通勤時間が長い」ということは、当然「乗り物に乗っている時間が長い」ということになります。そんなに長い路線ではありませんが、私鉄の端から端まで乗る日もあります。そしてバスにも乗ります。実は子どもの頃から乗り物酔いがあります。小学校の遠足はいつも一番前の席で先生の隣でした。修学旅行で行った“いろは坂”は大変でした。そんなわけで乗り物は苦手だったのですが、大学卒業後は車で20分かからない距離に通勤していたので、車酔いのことを忘れていました。それが長い時間バスに乗らなければいけない学校に配置されるようになり、車酔いが復活してしまいました。そして、空腹で疲れている時には電車でも酔うようになってしまいました。空腹なので気持ち悪くなるだけなのですが、それでも十分に不快ですから、できればそういう事態は避けたいところです。そんな事情もあって、帰宅の途中でちょっと一休みして軽く何かを口に入れることは、私にとっては大切なことです。それができない期間はつらかったです。

 感染者数の減少でさまざまな制限が緩和されていく中で、飲食店も21時くらいまで営業するようになりました。とても喜ばしいことです。街にも活気が戻りつつあります。停滞している経済も少しずつ回復することを願わずにはいられません。

 ですが、私たちの生活はコロナ以前の状態に戻ったのでしょうか。

 私個人のことを考えると答えは“NO”です。帰宅途中の飲食に関して言えば、多少戻りつつありますが、決まったお店にしか行けなくなりました。自分の中で「ここなら大丈夫かも」というお店にしか入れないのです。もちろん自分の基準が必ずしも正しいわけではなく、思い込みだったりするのですが…。以前のように気軽にあちこちのお店を覗いて利用することができなくなりました。動線が決まっている感じでしょうか。新しいことに対峙することを忘れてしまったように思うのです。これってなんかつまらないですよね。でも、今はそんな感覚から抜け出すことができません。「決められた枠の中で安定している」ということなのかもしれません。

 「新しいことにチャレンジしてみる」とか「ワクワクする」ことに臆病になっている自分がいます。そして、コロナ禍以前の生活を思い出せなくなっています。夜の街の酔客を見ると引いてしまう自分がいます。

 私にとっていつもの生活を取り戻すのはまだ先のようですが、皆さんはどんな感じでお過ごしなのでしょうか。

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